副鼻腔炎(蓄膿症) 1
頭蓋骨には副鼻腔という腔洞が左右に4種類づつ、計8個あります。副鼻腔は小さな孔で鼻腔とつながっています。この副鼻腔の粘膜が、風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどにより炎症を起こし、鼻腔と副鼻腔の通路の通りが悪くなります。すると鼻腔への粘液の排出がうまく行われず、副鼻腔内の細菌やウィルスが繁殖して膿が溜まり、副鼻腔炎を発症します。発症から3ヵ月以上が経過したものを慢性副鼻腔炎と呼びます。原因として、低タンパク質、抗炭水化物といった栄養面で悪環境、鼻の形態異常などが挙げられます。症状としては、鼻づまり、鼻水、鼻水が喉のほうへ流れる、頭が重い、根気や集中力が続かない、記憶力低下、嗅覚が鈍るなどがあります。
【治験例 1】
■副鼻腔炎
◆53歳/男性
◆症状の経過:10数年間蓄膿症のため病院を転々と変わり、治療したが好転しなかった。毎朝、起床時にのどのほうに鼻汁がたくさん降り(後鼻漏)、気分が悪く、睡眠も十分にとれな状態であった。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、口中部各10分間、左右咽喉部、眼・鼻部各5分間照射。口中部、左右咽喉部、眼・鼻部は2号集光器使用、両足裏部、両膝部は集光器使用せず。
◆治療の経過:光線治療開始3ヵ月後には、後鼻漏は少なくなり、起床時の気分も大変よくなった。夜もよく眠れるようになった。また、食事の味がよくわかるようになってきた。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著