難聴 1
難聴とは、聴力が低下し耳が聞こえずらい状態です。聴覚の経路は、外耳、中耳、内耳、聴覚神経へと至り、脳の聴覚中枢で認識されます。これらの部位のいずれかの問題によって難聴が生じます。外耳道から中耳までの問題による難聴を伝音声難聴、内耳から聴中枢までの問題で起こるものを感音性難聴といいます。
難聴の分類
難聴の原因には、
●先天的なもの:妊娠期間中の感染症などによるもの
●外耳道閉塞症:先天的に外耳道が閉塞している。また耳小骨の骨折により耳管を塞いでしまうことがある
●外耳道耳垢梗塞:耳垢などがつまり、外耳道をふさいでしまっている
●耳管狭窄症:耳管が細くなって空気が通りにくくなる。このため中耳腔内の気圧が下がり音が伝わりにくくなって難聴を生じる。子供ではアデノイド(上咽頭部の炎症)によるものが多い。
●メニエール:聴覚や平衡感覚をつかさどる内耳の問題によって起こる。めまい、悪心・嘔吐などをともなう
●突発性難聴:突然起こる原因不明の難聴(感音性)。早急(発症から2週間)に治療(ステロイド)を開始することが極めて重要。
●老人性難聴:全身の老化とともに内耳から聴覚中枢に起こる老化現象。一般的に両側性の感音性難聴。
その他、腫瘍や騒音、薬の副作用など
外耳道の異物や閉塞以外の難聴に対して、可視総合光線療法は行われます。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著