
肝臓病(脂肪肝、自己免疫性肝炎、肝硬変)に対する可視総合光線療法 2
■代謝機能障害関連脂肪性肝疾患患者のビタミンDレベルと死亡率の関係
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患患者(MASLD)または非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の患者における血中ビタミンD濃度と死亡率の関連について検討した。今回使用したデータは国民健康・栄養調査でMASLD患者3964人、NAFLD患者3968人を対象に血中ビタミンD濃度と死亡率の関連を調査した。約26年の観察期間中、MASLD患者の1809人、NAFLD患者の1665人が死亡した。その結果、MASLD患者、NAFLD患者とも血中ビタミンD濃度が高買くなるにつれて死亡リスクは低下することが判明した。
◆自己免疫性肝炎(指定難病95)
本症は、多くの場合は慢性に経過する肝炎で、肝細胞が徐々に障害され肝数値が上昇します。本症の原因は不明ですが免疫異常が関係し、中年以降の女性に多いのが特徴です。血液検査で自己抗体(抗核抗体)が陽性で、副腎ステロイドの治療によく反応します。通常は自覚症状がなく、健診などで偶然発見され、全身倦怠、食欲不振などの症状がみられます。進行すると肝硬変となり、むくみ、腹水や吐血などの症状が起きることがあります。発症はゆっくりで、自覚症状も軽い場合が多いため、治療を行わないとその進行は早く、肝硬変から肝不全に至ることも稀ではありません。適切な治療を施された患者の多くは、肝臓の炎症が速やかに改善し、進行も見られなくなります。
光線研究 第655号 令和8年4月1日発行 一般財団法人 光線研究所