
疲労に対する可視総合光線療法 2
■可視総合光線療法
光線治療を行うと、数日のうちに体が軽くなった、疲労が減ったということを多くの患者さんが実感しています。光線治療は連続スペクトルの光線を照射することで不足した光・熱エネルギーを補給するとエネルギー産生工場のミトコンドリアが活性化され、ATPというエネルギーが多量に産生され、体に元気が出てきます。血行改善とともに体が温まり疲労が回復してきます。なお、ミトコンドリアが正常に機能するにはビタミンB群、D群、コエンザイムQ10などの他に赤色光線、近赤外線(熱)のような光線も重要な働きをしています。
◆治療用カーボン
明らかな病気がなければ治療用カーボン3000-5000番、5002-5002番、3001-5000番、3001-4008番を使用。明らかな病気があればそれぞれに適合した治療用カーボンを選択。
◆照射部位及び時間
両足裏部⑦・両足足首部①・両膝部②各5~10分間、腹部⑤・腰部⑥各5分間(以上集光器使用せず)、背正中部㉘・肩甲骨間部⑫(以上1号集光器使用)各5分間、左右咽喉部④(2号集光器使用)各5分間照射。症状に合わせ部位を選択。なお、疲労感のある患者は肩こり、首痛、背中痛、腰痛を伴うことが多いためこれら部位に光線照射を行うとよい。
【注意】
疲労は生活の不摂生でも生じるが、睡眠をとっても疲労がなかなかとれない場合は病気が隠れている可能性もあるので医療機関での相談も必要。
■介護による疲労
介護をする上で、「介護疲れ」は誰もが避けて通れない問題です。特に家族を介護する場合、介護疲れが深刻な問題に発展することもあります。介護では多くの場合、身体的介助するの身体が予想以上に重く、介護者が膝、腰、腕を痛めてしまうことがあります。また、夜間のトイレで介護者が睡眠不足になり、精神的負担が大きくなります。光線治療は介護疲れによる肉体的、精神的負担を軽くすることができます。
光線研究 第648号 令和7年2月1日 一般財団法人光線研究所