白内障 1
白内障とは、水晶体が濁る目の病気です。視力の低下、視界がぼやけるなどの症状がありますが、加齢による白内障の場合、本人も気づかない間に進行することも少なくありません。80歳以上の人のほぼ100%がかかるといわれる白内障を予防し進行を遅らせるためには、日頃から眼の養生に配慮すると同時に、動脈硬化症、糖尿病などの生活習慣病にならないよう気を付ける必要があります。
可視総合光線療法は全身ならびに眼の局所の血行を改善することにより、眼球の老廃物の除去、酸素や栄養などの心身代謝を高め、組織を活性化します。これにより混濁が少なくなったり、進行がゆるやかになったりといったことが期待できます。白内障を起こす要因に糖尿病などの代謝異常があります。高齢者は糖尿病や不要な高血圧症にもかかりやすく、白内障を発生しやすい状況にあります。日頃から可視総合光線療法を受けることは、白内障の治療に役立つだけでなく、他の疾病を予防するために大いに役立つ可能性があります。
【治験例 1】
■白内障
◆60歳/女性
◆症状の経過:55歳のとき白内障と診断され、点眼薬や内服薬にて治療を受けていた。左眼は眼鏡をかけても新聞の自がよく見えない状態であった。
◆光線治療:3年間から3001-4008番の治療用カーボンを使用し治療していた。当所(光線研究所付属診療所)の診療により3001-5003番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部(以上集光器使用せず)、肝臓部(2号集光器使用)各10分間、後頭部、眼・鼻部(以上1号集光器使用)を各5分間照射。
◆治療経過:2年間の治療で右眼の視力は、眼鏡をかけて0.7から1.0と改善した。しかし、左眼の視力は0.3から0.4とあまり回復しなかったので、手術を受け眼内レンズを入れた。その後は3001-4008番を使って治療を続けた。光線治療5年目では、右眼の視力は眼鏡をかけて1.0~1.2と経過はよく、白内障の進行はない。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著