生体リズムの調整と可視総合光線療法 3
【治療例 1】
足の甲の痺れ
85歳 女性 143cm 43㎏
◆症状の経過
5年前に坐骨神経痛を発症。左の脛から足の甲の痛みで、長時間歩けなくなった。整形外科に通い、漢方薬を服薬し、光線照射を行い半年程で日常生活の支障は解消した。しかし、毎年寒くなると再発し、温かくなると落ち着くことを繰り返していた。足の甲の痺れは、常に残り、特に起床時は強く痺れていた。筋力が低下しないようにウォーキングと光線照射を続け神経痛の再発が少なくなった。左足の甲の痺れは発症後4年経っても変わらなかった。残った痺れ症状は、改善が難しいたと諦めていたが、悪化を避けたかったため、当付属診療所(光線研究所)を再診。
◆光線治療
治療用カーボン3002-5000番使用。照射部位は⑦①②㉙、後大腿裏部㉚⑥(以上集光器使用せず)、上腹部⑪、背正中部㉘③(以上1号集光器使用)、④(2号集光器使用)。照射時間は、1日に1部位ずつ順に20分間照射。⑦⑥は、週に各2回照射。
◆治療の経過
光には生体リズムを調える作用があるため光線を浴びる習慣を日課にすること。また、忙しく照射時間の確保が難しくても1日1ヵ所でも照射を積み重ねていくことが大切と指導した。当所受診後は、毎朝7時より最低1ヵ所は20分の照射を開始。⑦⑥のみ週2回、その他部位は、選択して照射した。約3か月後には。起床時の足の甲の痺れが強まることが解消。半年後、常時あった痺れが軽減、感じていた足趾の強ばりも改善。治療1年後には、足の甲の痺れは気にならなくなり、触れるとチクチクしていた左脛の感覚も元に戻ってきた。
光線研究 第645号 令和6年8月1日発行 一般財団法人 光線研究所