
熱ショックタンパク(HSP)と可視総合光線療法 2
【治療例 1】
潰瘍性大腸炎
46歳 男性 会社員 1660㎝ 56kg
◆症状の経過
36歳頃、下痢や下血が続き病院を受診したところ、潰瘍性大腸炎の診断を受けた。営業職で外回りが多くストレスがたまっていた。また、離婚もして食生活も乱れていたことなど原因と思われる。炎症性腸疾患の薬を1日3回と、栄養障害もあったため、栄養剤も飲んでいた。しかし、下痢や血便は止まらず、排便時痛もあり、炎症反応値も高かめだった。体の冷えも強かった。42歳頃、叔母に光線治療を勧められ、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは1000-3001番を使用。照射部位は両足裏部⑦・左右下腹部㉓㉔(1号集光器使用)各10分間。両膝部②・腰部⑥・背正中部㉘(1号集光器使用)各5分間照射。
◆治療の経過
当所で光線治療の指導を受け、約1か月間、叔母の家で毎日治療を続けた。血便が治まってきたので、自多岐に光線治療器を用意して自宅治療を始めた。光線治療を始めて3ヵ月、まだ時々下痢や血便はあったが、普通便の時が増えて、排便時痛はなくなった。寒い時期は症状が出やすかったが、光線治療で体が温まり症状は徐々に治まってきた。現在光線治療を始めて4年になるが、症状は無く安定した状態を保っている。
◆コメント
体が温まってきたことで、HSPの産生が増え、潰瘍の回復が促進され、症状が治まってきたと考えられる
光線研究 第652号 令和7年10月1日発行 一般財団法人 光線研究所