変形性膝関節に対する可視総合光線療法 2

 最近、変形性膝関節症の痛みが見られる原因として次のような事実が確認されています。

①本紙「光線研究」第616号で紹介した異常血管ですが、変形性膝関節症では、膝内側の骨の骨膜や関節を包んでいる関節包や関節包の内側の滑膜などに「異常血管」(病的新生血管)が出来やすいことが判っています。異常血管の周りには、神経線維も伴に増えているので痛みを発生させます。

②膝軟骨の摩耗が進行すると、膝軟骨にも異常血管や神経の侵入が確認されています。このため本来痛みのないはずの軟骨同士が当たった場合には痛みが生じることになります。

 膝に負担がかかり代謝が悪くなっている箇所では、血管を新たに作り代謝を改善しようとするメカニズムが働くと考えられます。膝の負担が慢性化して、炎症が長引くと、この異常血管が残ってしまい痛みの一因になると思われます。

➀血行促進による炎症物質や老廃物の排出がスムーズになり、膝の痛みが軽減。

②膝関節周囲の損傷している組織の修復を促進。

③膝関節周囲の筋肉や靭帯の緊張を緩和し、膝への負担を軽減、また膝関節の可動域の拡大。

⓸抗炎症作用により腫れやこわばりの軽減。

⑤炎症を改善し、正常血管への血流を促進することで、異常血管の消失を促進し痛みを軽減。

治療用カーボン:3001-4008番、3001-5000番、3002-5000番、1000-3001番、1000-3002番など使用。

照射部位:両足裏部⑦・両膝部②(以上集光器使用せず)各10分間、膝の痛む部位(1号集光器使用)10~20分間。

※両足首部①・両膝裏部・腹部⑤・腰部⑥など各5~10分間適宜追加照射。

※膝の炎症が強い場合は、照射時間は各5~10分間程度で始める。初期反応がなければ、徐々に照射時間を延長する。

※光線治療器が2台以上あれば、膝の痛む部位を仰臥位で左右から挟むように(1号集光器使用)照射すると効果的。

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

整形外科系膝の痛み

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