一酸化窒素(NO)と可視総合光線療法 2
【治療例 1】
狭心症
68歳 女性 会社員 154㎝ 57㎏
◆症状の経過
50歳まで競技ダンスをしていたが、やめてから10㎏位太った。その頃ラクナ梗塞(小さな脳梗塞)が見つかり、コレステロールも高めだったので服用を始めた、55歳のとき軽い胸痛があり、狭心症と言われた。カルシウム拮抗薬で発作は治まっていたが不安だった。58歳のときに、知人に光線治療を紹介され、当付属診療所(光線研究所)を受診して自宅治療を始めた。
◆光線治療
治療用カーボンは3000-5000番を使用。照射部位は⑦⑫10分間、①②④各5分間照射。
◆治療の経過
光線治療を始めて1年くらいは調子良かったが、その後休んでいた仕事を再開したり、季節の変わり目だったりしたせいか、息苦しさや胸の重苦しい感じがしてきた。心電図や血中酸素濃度は異常なかった。そこで光線治療で左肩甲骨下部㊾(1号集光器使用)を照射したところ楽になった。しかしその後、気温変化が大きい時期に左胸に重苦しさが出たので、左乳下部㊿(2号集光器使用)。の照射も追加したところ症状は治まってきた、現在光線治療を始めて10年経つ。冷えたり、気温差が大きいと胸苦しくなることはあるが、光線治療を行うと楽になるため、ニトロ錠は処方されているが、使ったことはない。狭心症は心臓カテーテル検査でステントは不要と言われている。
◆コメント
ストレスにより心臓の血管が収縮し、息苦しさや胸の重い感じなどの症状がでる場合があります。光線治療はNOの産生を増やすので、そのNOが心臓の血管を拡張して症状が軽減したのではないかと考えられます。
光線治療 第646号 令和6年10月1日発行 一般財団法人 光線研究所