可視総合光線療法で腎機能低下が抑えられた症例 2
【治療例 1】
糖尿病性腎症
76歳 女性 主婦 156cm 67㎏
◆症状の経過
63歳時に久々の健康診断でHbA1cが7.2%あり糖尿病の指摘を受けた。服薬と食事療法や運動療法に加え、母が行っていた光線治療も開始した。65歳時にはHbA1cが6.5%まで下がり、光線治療もさぼりがちになっていた。71歳時に、HbA1cは6.2%だったが、尿路結石の痛みとクレアチニンが1.8と急上昇し、慌てて当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診。
◆光線治療
治療用カーボンは3002-5000番を使用。照射部位は両足裏部⑦・両膝部②・腰部⑥各10分間(以下集光器使用せず)。左右下腹部㉓㉔・後頭部③各5分間、左右腎臓部㊷㊸各10分間(以下1号集光器使用)。
◆治療の経過
尿路結石の痛みは、光線治療で治まった。結石は破砕療法を受けて解消した。しかしクレアチニン値は1.16、eGFR35.86で腎機能の低下を指摘され、eGFRが30以下になったら透析と言われた。左右腎臓部㊶㊷各10分間の光線照射を追加し、しっかり継続して1年後の72歳時にはクレアチニンは1.1に低下、eGFR37.8に上昇。75歳時にはクレアチニンは1.0、eGFR41.52に改善した。現在76歳、HbA1cは5.8%にコントロールされ、クレアチニンの悪化も抑えられ、eGFRも30以上を保っている。
光線研究 第644号 令和6年6月1日発行 一般財団法人 光線研究所