胃の不調と可視総合光線療法 2
【治療例 2】
ダンピング症候群 81歳 女性 155cm 36kg
◆症状の経過
2年前に胃ガンを腹腔鏡により幽門側3分の2切除。食後の不調が術後約は半年後から特にひどくなった。胃が重くなり、だるさがひどく、食後は動くのが極端に億劫になり横になる事が増えた。体重は、術前44kgが36kgにまで減った。古傷の左膝痛も強く、階段昇降に支障が出た。例年、娘家族が住む英国で冬場を過ごすことを習慣にしていたが、日々体力が衰え海外へ渡航する自身も無くなっていた。自然食を指導する医師の下で食事療法を行ったが、体重が益々減り継続が難しくなった。食後の楽しみが無くなる事も辛かった。知人から熱心に光線量を推奨され、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。光線治療は以前、心労時に知人の勧めで行ったことがあった。
◆光線治療
治療用カーボン3001-4008番を使用。⑦②⑥(以上集光器使用せず)、⑪㉘⑫④(以上1号集光器使用)、⑦㉘各10分間、その他部位各5~10分間照射。
◆治療の経過
当所受診後、知人から光線治療器を借り毎日自宅で光線治療を行った。光線照射を2週間継続すると、食後のだるさが取れてきた。腹部の張りは生じていたが、揉みほぐしていればガスが出て楽になるようになった。年1回の内視鏡検査でも、胃に問題はなかった。光線治療1ヵ月後には、便の質も良くなり、臭いもしなくなった。その後、足がつったり、息苦しくなったりすることも無くなり、左膝痛も改善し英国への渡航もできた。英国滞在中は光線治療が出来なかったが、週4日位日光浴をしながら最大9千歩歩けた。体重も約2kg増え、難しいことも行う気力・体力が付いてきた。帰国後も光線治療は1日おきに継続している。
光線研究 第643号 令和6年4月1日発行 一般財団法人 光線研究所