可視総合光線療法によるガン4症例と解説 3
卵巣ガン・濾胞性リンパ腫・膀胱ガン・肛門管ガン
■日光曝露と悪性リンパ腫の関係(韓国の研究2021年)
日光曝露腫と悪性リンパ腫の関係について、26の文献をまとめてメタ解析によりそれらの関係を調べた。対象者は非ホジキンリンパ腫患者216285人、ホジキンリンパ腫患者23017人であった。結果、日光曝露量が多いとホジキンリンパ腫リスクを19%低下させた。以上、日光曝露を増進することはリンパ系悪性腫瘍の進展を予防することが示唆された。
※ホジキンリンパ腫:白血球中のリンパ球がガン化する悪英リンパ腫の一つ
【治療例 2】
濾胞性リンパ腫 65歳 女性 主婦
◆症状の経過
60歳時、胃のもたれや膨満感があり、胃カメラ検査でリンパ腫が判明。精査で濾胞性リンパ腫(非ホジキン性リンパ腫)診断され化学療法の副作用で手指のしびれ、脱毛、頻尿があり親戚の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診。
※濾胞性リンパ腫:白血球の一種であるリンパ球のうち、Bリンパ球がガン化してできる悪性リンパ腫の一つ
◆光線治療
治療用カーボン1000-4008番を使用。⑦②㉘各10分間、①㉓㉔⑥各5分間照射、手指や頭部を適宜追加。
◆治療の経過
自宅で毎日光線治療。治療2ヵ月後、光線照射で足が温まり、頻尿が改善。PET検査で腹部リンパ節の腫れが見つかり放射線療法を受けた。治療1年後、手指のしびれ、脱毛は改善、リンパ腫は寛解した。その後も光線治療を継続。治療5年後の現在、リンパ腫の再発はなく体調は良いが、加齢による腰痛、膝痛があり光線治療は継続している。
光線研究 第643号 令和6年4月1日発行 一般財団法人 光線研究所