間質性肺炎と診断されたが、息苦しさを感じなくなった
長野県 74歳 男性 〇内 〇郎様
4年前、大腸にカルチノイドと呼ばれるガンよりは進行の遅い腫瘍が見つかりました。大きくなると転移の可能性もあるとのことで内視鏡で切除しました。3年前に受けた腰部脊柱管狭窄症の手術のあと歩く時に少し足が痺れましたが、日常生活に支障はありませんでした。しかし、月日が経つにつれて、少し早足で歩くと息切れが起こるようになりました。始めのうちはここ数年の闘病生活の名残かと思っていましたが、次第に咳や痰に加えて動悸が出てきたため、不安になり呼吸器科を受診しました。
検査の結果、間質性肺炎と診断されました。半年後の診察でこのままいけば、1~2年後には酸素吸入が必要になると告げられました。喫煙もしたことがないのに、進行していく肺病にショックを受けました。学生時代からやってきたボートを今も教えているので、少しでもこの病気の進行を抑えコーチを続けていきたいと思いました。色々な治療方法を探していると、高校生の時に喘息で苦しんでいた時、大変効果を感じた光線療法を思い出しました。早速貴付属診療所(光線研究所付属診療所)に相談に行き、週2回の通院治療を開始しました。病気の進行を抑えていく上では、出来る範囲で運動することも大切ということで、コーチの傍らボートのトレーニングも並行して行うことにしました。
通院当初から、光線照射後は身体が軽くなる気がして、続けていけば何とかなるかもしれないと希望が持てました。しかし、高まる期待とは裏腹に光線を始めて3ヵ月は、血中酸素濃度も横ばいで、歩く時の息苦しさも変化がありませんでした。それでも今の生活を継続したい一心で通院を続けると、徐々に息苦しさや動悸も軽くなりました。発症から1年後の病院検査で「重症化の指標である肺の硬さは進行していない」と言われ、光線治療への自信を深めました。通院後2年経った今では、小走りをしても息苦しさはなく、生きがいであるボートのコーチ業にも精を出しています。光線治療のおかげで、再び人生に光が差した気がします。
【光線治療】
治療用カーボンは3000-5000番。光線照射部位は、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腰部⑥(以上集光器使用せず)、肩甲骨間部⑫(1号集光器)、左右咽喉部④(2号集光器)、照射時間は⑦⑫各10分間、その他の部位各5分間照射。
光線研究 第641号 令和5年12月1日発行 一般財団法人 光線研究所