ウォーキング・ランニングと可視総合光線療法の相乗効果 1
一般財団法人光線研究所
研究員 柿沼 規之
所長 医学博士 黒田 一明
コロナ禍で運動の機会が減り、運動不足による体力低下や体重増加、気分が晴れないなど心身の不調を感じた人も多いと思われます。身体の活動量が多い人は、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症などの生活習慣病の罹患率や総死亡率が低いことが分かっています。またメンタルヘルスや生活の質の改善にも効果があることが認識されています。運動の基本とウォーキング、そして強度を高めたランニングに可視総合光線療法を併用することで、様々な相乗効果が期待できます。
今回はビタミンDの関連文献や光線治療例とともに運動光線療法の相乗効果について紹介します。
■ウォーキング・ランニング
一定リズムで筋肉の収縮と弛緩を繰り返す代表的な有酸素運動です。ウォーキングは片方の足が地面から離れるという違いがあります。後者は消費カロリーがアップしさらなる運動能力向上が期待できます。しかし、心臓や関節・筋肉への負担も大きくなるため、無理せずに自身のレベルに合わせ行うことが大切です。基礎疾患のある方はかかりつけ医と相談することが理想です。
光線研究第638号 令和5年6月1日 一般財団法人 光線研究所発行