すこやかな妊娠と出産をサポートする可視総合光線療法 2
一般財団法人 光線研究所 所長 医学博士 黒田一明 研究員 柿沼規之
■誰もが目指したい「安産」
妊婦さんが、安産を願う気持ちは自然なものです。実は「安産」という言葉は医学用語でありません。一般的には短時間で痛くない出産を想像しますが、経過として正常から外れたプロセスでも妊婦さん自身が安産だったと感じたら、それは安産と捉えていいようです。
日本女性を対象にした冷え症と前期破水の因果関係を調査した研究では、冷え症の人が前期破水を起こした人数は、冷え症でない人に比べ1.69倍高く前期破水と冷え症に因果関係があることから、安産だったと考える妊婦さんの特徴のひとつに「自覚的に冷え症ではない」ことが挙げられます。可視総合光線療法で日頃より身体を温める生活習慣を心がけることは安産への近道といえます。
※前期破水:分娩が始まり子宮が開ききったときに起こるのが適時破水ですが、妊娠中に子宮内の感染や子宮内圧の上昇により引き起こされる破水が前期破水です。
『光線研究 第632号』令和4年6月1日 一般社団法人 光線研究所発行