うつ病・狭心症術後・咳
72歳・男性・無職/164cm・64kg
◆症状の経過
59歳時にうつ病と診断され服薬をしていた。しかし午前中は気分が優れず辛い日々だった。64歳時に狭心症でステント治療後からさらに気力がなくなった。69歳時に友人の紹介で光線治療と出会い、自己流で自宅治療を開始した。光線治療の当初は体調が良くなる感じがあったが、4ヵ月を経過するとあまり効果を実感できなくなり、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診し照射方法を確認した。
◆治療の経過
毎日の自宅治療と着き2~3回当所(光線研究所付属診療所)へ通院治療を行った。治療用カーボンを3002-5000番に変更し、左右咽喉部④を追加照射した。1ヵ月後、以前まで朝起きられないことが多かったが徐々に起きられる日が増えた。5年前からある夜中の咳が殆ど出なくなった。2カ月後、気力が出てきて自身でも不思議なくらい体調が良くなり、その効果に大変驚いた。その後コロナ禍で体調の波は多少あるが、現在までうつは薬と光線治療でコントロールできている。狭心症術後の経過も順調である。
◆光線治療
治療用カーボンは、3000-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥・後頭部③・前額部⑮(2号集光器使用)を照射。⑦10分間、他各5分間照射。治療開始4ヵ月後の当所受診後より治療用カーボンを3002-5000番に変更、左右咽喉部④(2号集光器使用)各5分間追加照射。
◆コメント
左右咽喉部④の追加照射で5年続いていた咳の改善がみられた。自律神経の安定や甲状腺・脳内ホルモンの賦活によりエネルギー・活力が出て全身状態に良い影響を与えたと考えられます。これにともない睡眠の質、自己治癒力が向上し狭心症術後の心臓強化にも寄与したと考えられます。
『光線研究 第627号』令和3年8月1日 一般財団法人 光線研究所発行