下痢と不眠に苦しんだうつ病が改善する
東京都/32歳・女性・デザイナー
もともとグラフィックデザインの仕事をしていましたが、5年ほど前に仕事がとてもハードな上に、周囲から細かなことを言われるなど、人間関係のストレスが重なり、食欲がなくなってずい分やせました。
受診した精神科で、神経症を伴なううつ病と診断され、定期的に通院していました。
日ごとに憂うつさは増すばかりで、休日はほとんど家で寝ていました。もともと食欲が沸かない上に、下痢が続いたので、57kgあった体重が47kgまで、10kgも落ちました。体調がすぐれず、仕事も休みがちになって、とうとう会社を辞めました。
思い返せば、学生時代にも無気力になることがときどきありました。そのときも、精神科の処方薬を服用しているのに、いつも倦怠感が強く、からだの冷えは改善せず、朝はなかなか起きられないでいました。
退職後は、家でも何もせずに過ごせていましたが、薬を服用しないと眠れなくなり、ますますうつ状態は悪化しました。からだの冷えも強く、一年中靴下をはいていました。就寝時も靴下をはかないと寝つけず、汗をかくことがありませんでした。
3年ほど前、両親が体調管理や頭痛の治療などの目的で活用していた光線治療器を思い出しました。私もつらい症状をよくしたい一心で、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。
そのご2週間ほどで自宅で光線治療をするとたまに下痢をする程度になり、睡眠導入剤の服用量を減らしても、夜中に目覚めることが少なくなりました。
1ヵ月後には、からだの冷え感がやわらぎました。靴下をはかずに眠れるようになり、精神的な不安定さも改善されました。とくに前額部⑮への照射が気持ちよく感じました。毎朝、早く起きられるようになり、日常の気力も徐々に出て、体力もついてきました。
試しに睡眠導入剤を中止してみましたが、夜中に目覚めることがほとんどなくなりました。冷えも大変よくなり、汗をかくようになって、食事量も増えました。
ようやく元気になったところ、知人からデザイン関係の仕事を頼まれ、手伝ってみようという気力が湧いてきました。心身ともに徐々に回復してきたので、家庭の中も明るくなりました。
3カ月もすると、下痢もとまって冷えもよくなり、さらに毎日の光線照射のあとには発汗が見られ、実に爽快な気分でした。
その後は、デザインの仕事も順調ですし、47㎏まで落ちた体重が、いまでは53㎏に増えました。
これまで、うつ病であった自分が嘘のような感じです。今は、本格的にデザイナーの仕事に復帰するつもりで、光線治療に励んでいます。
光線治療に縁を結んでくれた両親と、貴所の先生方、治療スタッフの皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。
◆光線治療
治療用カーボン:3002-5000番。
照射部位・時間:両足裏部⑦・両足首部①を各10分間照射、両膝部②・腰部⑥・後頭部③・左右咽喉部④、前額部⑮を各5分間照射。⑦①②⑥は集光器使用せず、③は1号集光器使用、④⑮は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修