うつ病の不眠症、頭重感が改善した
千葉県/41歳・男性・会社員
大学卒業後、コンピューターソフトェア開発の部門で仕事をしていました。ところが、37歳になった年に人事異動があり、新しい仕事と人間関係のストレスを強く感じるようになりました。
しかし、上司に相談することもできず、ずっとがまんしながら仕事を続けていました。そして、39歳を迎えたころには、毎晩ほとんど眠れなくなり、仕事も満足にできなくなりました。
受診した心療内科でうつ病と診断され、3ヵ月間入院しました。退院後、精神的には少し落ち着いていましたが、慢性的な不眠と頭重感が強く、なかなか仕事に集中することができませんでした。
それでも、何回か休職を折り返しながら仕事を続けましたが、症状の改善が見られません。主治医の勧めもあり、うつ病の治療に専念するため、半年間会社を休職することにしました。
抗うつ剤の服用は、休職の1カ月前から中止ていました。そのせいか、睡眠導入剤(寝つきをよくする薬)を服用しても、ほとんど眠れない状態が続きました。日中、眠気はないのに頭が重い感じで、考えをまとめられず、ボーッとしている時間が多くなりました。
そのころ以前から光線治療を行っている実家の父の勧めで、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。貴所での診察の結果、「からだの冷え感が強く、末梢の血液循環も十分ではない」と指摘されました。そして、光線治療の治療方法を教えていただきました。
早速、自宅用に治療器を用意して、光線照射を始めました。貴所の先生から、「不眠症の場合には、午前中に照射したほうがよい」とアドバイスされたので、毎日午前11時に照射していました。
2週間照射を行いましたが、改善したという実感が得られなかったので、貴所(光線研究所付属診療所)を再診し、光線治療の処方をいただき自宅で治療しました。
それから1カ月後には、からだのだるさや頭重感が、だいぶ楽になってきました。睡眠時間も連続で4時間くらい眠れるようになりました。
光線治療を始めて5ヵ月ぐらい眠れる日が出てきました。しかし、まだ寝つきが悪く、入床してから1時間くらいは眠れませんでした。
それでも、最近では、しっかり光線照射を続けていれば、元気になれるという気がし始めました。あと数ヵ月の求職期間が残っていますが、元気に復職できそうな希望が持てるようになりました。貴所の先生方には、今後ともご指導をお願いいたします。
◆光線治療
治療用カーボン:3002-5000番。
照射部位・時間:両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②を各10分間照射、腹部⑤・腰部⑥・左右咽喉部④・後頭部③・前額部⑮を各5分間照射。⑦①②⑤⑥は集光器使用せず、③は1号集光器使用、④⑮は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修