乳ガン術後、再発転移する経過が良好
兵庫県/62歳・女性・主婦
3年前、乳ガンでの左の乳房全摘手術と抗ガン剤の点滴治療を受けました、抗ガン剤の副作用が強く出て、一時は白血球数が700個/μℓ(基準値3200~9200個/μℓ)まで下がりました。それでも何とか乗り越え、その後は経口の抗ガン剤を服用して、定期検査でも、とくに問題はありませんでした。
ところが、今年の3月ごろ、背中のこりや痛み、首すじのしころが出ました。検査を受けたところ、肺・肝臓・背骨へのガンの再発転移がわかり、愕然として大きな精神的ショックを受けました。
食欲は低下し、十分な睡眠もとれず、からだがとても冷えるようになりました。再び抗ガン剤の点滴治療が始まりましたが、3年前に苦しんだ副作用のことを考えると、憂うつになりました。
そんなとき、やはり乳ガンを手術した知人から、光線療法で大変経過がよいとうかがったので、すぐに上京して貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。貴所で初めての光線治療を体験し、自宅での光線療法の指導を受けました。早速、自宅に治療器を用意して、毎日、光線治療を始めました。
冷えていたからだに、光線療法はとても気持ちよく、少しでも病気をよくしたいとの思いで、朝晩たっぷり光線照射を続けました。徐々にからだの冷えがとれて、体温も35℃台だったのが、36℃台に上昇してきました。
しばらくして、病院の抗ガン剤治療が始まりました。白血球数は減りましたが、3年前より減り方が少なく、脱毛もしましたが、ほかに目立った副作用はありませんでした。腫瘍マーカーも毎月徐々に下がって、4ヵ月後には、肝臓にあった転移の影が消えていました。
現在、光線治療を始めて半年は過ぎましたが、食欲もあり、よく眠れます。再発転移後の経過が良好なのは、何よりも光線療法のお陰です。
◆光線治療
治療用カーボン:1000-4008番。
照射部位・時間:両足裏部⑦を10分間照射、両足首部①・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥・背中全体・後頭部③・左乳房部・肝臓部㉗・左右頸部を各5分間照射。⑦①②⑤⑥・背中全体は集光器使用せず、③・左乳房部・左右頸部は1号集光器使用、㉗は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修