過敏性腸症候群の不快症状が軽快した
千葉県/56歳・男性・会社員
50歳ごろ、不眠症からイライラし不安感が強くなり、出社することもできなくなりました。心療内科でうつ病と診断され、薬を大量に服用しながら、うつ症状をコントロールしていました。
昨年、やっと症状が安定いてので、薬の服用を中止できましたが、半年前からお腹にガスがたまって苦しくなり出しました。
最初のころは、1日数時間程度、おなら出ればすっきりできたのですが、お腹の膨満感は食事に関係なく一日中続くようになりました。
消化器の専門医を何人も受診し、レントゲンやCTなどの検査を受けましたが、食道・胃・小腸・大腸にはいずれも異常はありませんでした。消化剤や整腸剤もいろいろ処方されましたが、ほとんど効果がありません。
2ヵ月前からは一日中、生唾が出てくるようになりました。耳鼻科の検査でも異常なしと診断されましたが、いつも気になって非常に不快な日々を過ごしていました。さらに、不眠の症状が出てきたので、心療内科を再診しました。今回はうつ病ではなく、自律神経失調症と過敏性腸症候群(腹痛や下痢、便秘などが慢性的に繰り返される疾患)と診断されました。
この病気に特効薬はなく、対症療法しかないと言われ、困っていたときに、友人から光線治療を紹介され、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。
早速、治療器を自宅に用意して光線治療を始めました。貴所の先生から、「まず、冷え症を解消させることが重要です」とアドバイスされたので、とくに両足裏部⑦を冷え感なくなるまで、30~40分間照射しました。
当初、治療が終わるころには足が冷えてきたので、最後にも1回、両足裏部⑦を追加照射して、冷えを改善させました。
治療1ヵ月で、足の冷えは緩和し、寝つきもしだいによくなり、思い切って睡眠導入剤の服用を中止しました。2~3日おきに眠りが浅い日がありましたが、何とか眠れるようになりました。
よく眠れるようになるとお腹の張りがとれて、食事がおいしくなってきました。
治療開始2ヵ月後には、ガスもたまらず、いつの間にか生唾も出なくなりました。これまで苦しんいたのが嘘のようです。
◆光線治療
照射部位・時間:両足裏部⑦を20分間照射、両足裏部①・両膝部②・腰部⑥・左右下腹部㉓㉔・後頭部③・前額部⑮を各5~10分間照射。⑦①②⑥は集光器使用せず、㉓㉔③は1号集光器使用、⑮は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修