特発性血小板減少性紫斑病の経過が良好

 埼玉県/77歳・女性・主婦

 3年前のある日、左下の歯が急に痛み出しました。歯科医の治療も受けましたが、歯の痛みはなかなか治まりません。

 知り合いの病院の先生に相談をしたところ、血液検査をすることになりました。その結果は、血小板数が1万2000㎕(基準値15万~34万/㎕)と非常に低く、特発性血小板性紫斑病と診断されてしまい、出血しやすくなってしまう難病指定の病気とのことでした。

 すぐに主治医の判断で、血小板の輸血を行いました。輸血後、血小板は2万4000㎕と増え、その後は3週間ごとに検査をすることになりました。主治医の先生からは、「転んで出血しないように気をつけてください」と言われました。

 何とか病気を悪化させないで、少しでもよい経過になるようにと、以前から自宅でドライアイや冷えの治療で愛用していた光線治療も行ってみようと思い、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。

 そして、貴所の先生からアドバイスをいただき、自宅で毎日、光線照射を行いました。

 また、ピロリ菌が陽性の場合、ピロリ菌を除菌すると半数以上の患者さんで血小板数が増加すると聞きました。早速、ピロリ菌の検査を受けたところ、陽性反応が出ました。すぐにピロリ菌の除菌治療を行い、除菌は無事成功しました。

 すると、光線治療を始めてから3ヵ月後には、血小板の数は2万6000㎕に微増しました。その後、病院で検査を受けるたびに、血小板数は徐々に増加し、2年前には4万3000㎕、1年半前には6万㎕、1年前には7万3000㎕まで増加しました。

 血小板の基準値と比べるとまだまだ低い数値なので、油断はできませんが、この病気がよい方向に向かっているのは、光線治療のお陰だと思っています。血小板の数以外はとくに気になるところはなく、毎日朝から晩まで動き回っています。今後も休まないように、できる限り光線治療を継続していこと思っています。

◆光線治療

治療用カーボン:1000-5000番。

照射部位・時間:両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥・脾臓部㊽・背正中部㉘を各10分間照射、後頭部③・眼・鼻部⑯を各5分間照射。⑦①②⑤⑥は集光器使用せず、㊽㉘③⑯は1号集光器使用。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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