特発性脱疽で足切断予定から救われた
神奈川県/70歳・男性・無職
現在私は70歳になり、お陰さまで元気に暮らした折りますが、光線療法と出会わなければ、この片足はなかったかもしれません。
それは、いまから32年前のことです。左足の親指の爪が、肉に食い込んで痛みが出てきました。靴が当たらなければ痛くないので、ゆるめの靴をはいて歩いていました。しかし、半年ほど前に、食い込んでいた部分が傷になり、しょっちゅう痛むようになりました。
外科で左足の親指の爪を半分ほど切ってもらいましたが、数日の間に徐々に痛みが激しくなり、仕事もできなくなりました。爪を全部取ると、さらに痛みが激しくなったので、入院しました。
特発性脱疽との診断でした。この病気は喫煙者に多く、足の血管が原因不明の炎症を起こし、血栓ができて血が流れなくなり、足の指に強い痛みや壊死を起こす病気(閉塞性血栓性血管炎)と説明されました。
そのころ、私はタバコを1日に50~60本吸っていました。しかし、タバコをそこでやめても病気が治るわけではありません。病院では「医学的に確立した治療法がないので、左足を切断するしかありません」と言われてしまいました。入院中も痛みがひどくて、夜は一睡もできませんでした。
そんなとき知り合いから光線療法の話を聞き、何でもいいからやってみようと病院を抜け出して、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。
初めて光線照射を受けたと夜、痛くて何日も眠れなかった痛みがうそのように軽くなり、その晩はよく眠れました。これは効きそうだと直感しました。早速、治療器を求め、病院にその治療器を持ち込んで照射を始めました。
1日何回も照射しました。1週間ほどで退院し、その後は自宅で光線照射を続けたところ、痛みも引いて、1ヵ月後には仕事に復帰できました。その後、爪の痛みが完全に治るまで2年ほどかかりましたが、みごとに完治しました。
それから体調が悪いときに光線治療を行っていますが、いまも脱疽の再発はありません。光線療法に出会わなけば、左足は切断していたでしょう。私の左足を救ってくれた光線療法には、感謝の気持ちでいっぱいです。
◆光線治療
治療用カーボン:3001-5000番。
照射部位・時間:両足裏部⑦を10分間照射、両膝部②・腹部⑤・腰部⑥を各5分間照射。左足指(患部)を10~20分間照射。⑦②⑤⑥は集光器使用せず、左足指は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修