悪性の脳腫瘍が大きくならずにすんでいる
兵庫県/66歳・男性・無職(報告者・娘)
昨年の夏でした。父は頭痛と吐き気がひどく、病院の検査を受けたところ、思いもかけず直径3~4cmの脳腫瘍が発見されました。その場所は脳の真ん中にある脳幹部のあたりで、腫瘍の種類は脳神経膠腫(グリオーマ―)と言われました。
神経膠腫は脳に発生するガンで、通常のガンより悪性で進行が早いと説明されました。私はショックで頭の中が真っ白になりました。
脳腫瘍治療のため、大学病院に転院しましたが、腫瘍の内部からすでに出血が始まっており、手術することは不可能でした。父の容体では、戦略的な放射線治療もむずかしく、10回ほど弱い放射線を当てるだけになりました。
放射線の治療が終われば、大学病院は退院しなければならず、ホスピスも順番待ちの状態でしたので、少しの間でも在宅医療を受けさせて、一緒に暮らしたいと思いました。
そんなときに、友人から光線療法があることを聞きつけ、友人が使っている治療器を貸してもらいました。具体的な治療方法がわからないので、貴付属診療所に相談しました。貴所先生はとても誠実に対応していただき、本当に感動しました。先生からは、自宅で行う光線治療の処方をいただきました。
病院で放射線治療を終えたあと、担当医からは「脳腫瘍は放射線の効果で少し小さくなったが、再び大きくなる可能性がある」と言われていたので、万が一の場合の覚悟はしておりました。
しかし、何とかよくなってほしいと願い、父の退院後、すぐに自宅で光線治療を行いました。
間もなく、退院して1年ですが、ありがたいことに、脳腫瘍は大きくならずにすんでいます。もうこれは、光線治療の効果でしかありません。光線治療には、本当に感謝の限りです。このまま、脳腫瘍が大きくならずに、父には元気で過ごしてほしいと願っています。
◆光線治療
治療用カーボン:1000-3001番。
照射部位・時間:両足裏部⑦・両膝部②・後頭部③を各10分間照射、腹部⑤・腰部⑥を各5分間照射。⑦②⑤⑥は集光器使用せず、③は1号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修