90歳を迎えたいまでも、光線療法を活用
青森県/90歳・女性・主婦
私は戦前から光線療法を活用し、現在は元気にひとり暮らしをしています。光線療法によって、これまで多くの人たちを助けることができました。古い話ですが、戦争中に指切断せずにすんだご婦人の話と、最近の私の実践例を報告したいと思います。
当時、東京から疎開してきたピアノの先生がいらっしゃったのですが、その奥さまが指を切り、傷痕を化膿させて困っていることを知りました。薬も何もかも不足している時代でしたので、病院で「バイ菌が全身にまわる前に、指を切断しなければならない」と言われたそうです。
そこで私は、「とにかく光線療法をやってみましょう」とお勧めして、朝晩の2回照射しました。翌日には「いままで痛みでよく眠れなかったが、昨夜は熟睡できました」と言って、喜んでおられました。3日間光線照射を行いましたが、4日目に来られなかったので電話したところ、「もう治ったので大丈夫です」とおっしゃるのです。私は「またぶり返しては困るので、あと2日はいらしてください」と申し上げました。5日目には膿は乾いて剥がれ落ち、腫れも引き、きれいな皮膚ができていました。
奥さまとご主人は大変驚き、この話は近所でも評判になりました。ピアノの生徒たちの父兄たちにも評判が広がり、ひとりで治療器を2台求める人もいました。戦後、東京に戻ったご主人は、東京にいる生徒たちにも光線療法を熱心に勧めたそうです。今では、その生徒たちの子どもの代まで、みんな「光線党」になっています。
さて、次は最近の私自身の実践例を紹介します。
それは2年前、早春の旅行先の雪道で滑って転び、膝を打ったとのことです。それほど痛みもなかったので、そのまま旅行を続けて、たくさん歩いて帰りました。
帰宅後、膝が腫れて、痛みも出てきたので、整形外科を受診しましたが、幸い骨折はありませんでした。レントゲン写真を見た先生は「とても立派な骨ですね。関節の変形もなく、とても80歳代には見えない」と驚かれました。 膝に水がたまっていたので水を抜いて、湿布をもらって帰りましたが、その晩からズキズキとした痛みが強くなり、夜中に何度も目が覚めてしまいました。
これはやはり光線療法しかないと思い、翌日から照射を始めました。貴光線研究所が発行された書籍『可視光線療法=遺伝と光線』には「治療用カーボンは3000-3002か、3001-4008番の組み合わせがよい」と書かれていましたが、3002-3002番の組み合わせのほうが気持ちよく感じたので、こちらを使うことにしました。
最初の3日間は、足の甲まで腫れ上がって象の足のようになり、少し不安でしたが、いままで幾度となく助けてくれた光線療法を信じて、そのまま照射を続けました。すると、1週間ぐらいで腫れも引き、足首のシワが見えるようになりました。完全に痛みがなくなるまでに3ヵ月ぐらいかかりましたが、これは歳のせいだと思っています。いまでは正座もできますし、立ち上がるときや階段昇降でも、膝が痛むことはありません。
90歳になっても健康でいられるのは、本当に光線療法のお陰です。身の回りのこともひとりでできます。行きたいところへもひとりで行くことができます。これからも光線療法を活用して、天寿を全うしたいと思います。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著