腋窩リンパ節の腫れ消失、乳房のしこり縮小
【治験症例 3】
乳ガンの左腋窩リンパ節転移
66歳・女性・主婦/身長157cm・体重60kg
◆症状の経過
56歳のとき、右乳房のしこりに気づいた。病院で精密検査の結果、乳ガンと診断され、すぐに手術を受けた。乳房温存療法を選択したため、術後25回の放射線照射を受けた。光線治療については、30歳代から股関節や膝関節なお関節痛の治療のために使用し、乳ガン術後も体調管理に使用していた。
術後10年目で右乳房と左腋窩リンパ節のしこりに気づき、検査を受けた。右乳ガン再発と左腋窩リンパ節転移と診断され、ホルモン療法を開始した。光線療法を本格的に行うため、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線療法
治療用カーボンは1000-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・背正中部㉘・左腋窩部㊼・右乳房患部各10分間、腰部⑥・後頭部③5分間照射。⑦①②⑥以上集光器使用せず、㉘㊼③右乳房患部以上1号集光器使用、㊼は2号集光器使用。
◆治療の経過
光線治療を毎日、自宅で行った。治療1ヵ月後、病院での検査で胸骨裏側にも転移が見つかったため、胸骨部㉛(2号集光器使用)10分間を追加照射した。
治療2ヵ月後の検査では、左腋窩リンパ節の腫れは消失し、右乳房のしこりも縮小した。主治医もその治療効果には、大変驚いていた。 右乳房のしこりと胸骨転移部を消滅させるため、引き続き光線治療を継続中。体調は大変よい。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著