46歳時に卵巣のう腫が縮小、70歳の現在も元気

【治験症例 2】

 卵巣のう腫

 70歳・女性・主婦/身長154cm・体重60㎏

◆症状の経過

 46歳時、急に腰痛と下腹部痛が起こり、婦人科で診察を受け、卵巣のう腫と診断された。手術の必要はなかったが、腰痛・下腹部痛・おりものがあり、心配であった。

 それ以前(30歳時)に、母が通院していた治療院で光線治療を受け、喘息がよくなった経験があり、今回も光線治療を希望して当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。

◆光線治療

 治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足裏部⑦・腰部⑥・右下腹部㉔各10分間、両足首部①・左下腹部㉓・後頭部③各5分間照射。⑦①②⑥以上集光器使用せず、㉓㉔③以上1号集光器使用。

◆治療の経過

 自宅治療1~2ヵ月で腰痛と下腹部痛は軽減し、おりものも減少した。その後、おりものの量は増減したが、治療約1年で腰痛と下腹部痛は完治した。

 婦人科の定期検診で卵巣のう腫の縮小が認められ、とくに処置の縮小はなかった。それ以降は健康管理を目的に、両足裏部⑦・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)各5分間の照射を継続していた。

◆その後の光線治療 

 60歳時、尿糖が陽性になり、腰痛・便秘のため、当所(光線研究所付属診療所)を再診した。治療用カーボンは3001-4008番のままで、両足裏部⑦・両膝部②・腰部⑥(以上集光器使用せず)、左下腹部㉓、右下腹部㉔・背正中部㉘各10分間、後頭部③(以上1号集光器使用)5分間の照射を行った。治療3ヵ月で尿糖は陰性に改善し、血糖値も130mg/dlから94mg/dlに改善し、腰痛も軽快した。

 62歳時、以前わずらった喘息時のように、背中の筋肉が硬くなることがあり、肩甲骨間部⑫(1号集光器使用)の照射を追加したところよくなった。

 66歳時の受診の際も糖尿病はよく、元気であった。

 68歳時、網膜剥離の前兆があり、レーザー治療を受けた。光線治療は治療用カーボンを3001-5000番に変更し、眼と糖尿の光線治療を続けた。 

 70歳の現在、飛蚊症の症状も減り、元気で治療を続けている。

◆コメント

 本治験例の患者は、若いころは喘息を光線治療で治療し、その後は卵巣のう腫、糖尿病、腰痛、網膜剥離などに対する光線治療を40年間愛用してきた。 

 60歳時からの加速度脈波の結果は、末梢循環の同年齢と比較してあまりよくないが、光線治療の継続により悪化せず、元気に通院している。

●血圧(mmHg)

120/83(60歳時)→ 125/80(65歳時)→ 128/78(66歳時)→ 116/73(66歳時) → 136/78(70歳時)

●足裏温(℃)

右:29.8(60歳時)→ 32.4(65歳時)→ 34.2(66歳時)→ 32.6(66歳時) → 30.5(70歳時)

左:30.5(60歳時)→ 32.7(65歳時)→ 34.5(66歳時)→ 33.0(66歳時) → 30.8(70歳時)

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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