子宮内膜症による下腹部痛、腰痛が消失
【治験症例 2】
チョコレートのう腫
36歳・女性・会社員/身長155cm・体重41kg
◆症状の経過
30歳時、急に腹部に激痛が起こった。病院の検査で子宮内膜症、チョコレートのう腫と診断され、右卵巣の部分切除術を受け、その後は経過観察となった。
31歳時には、右卵巣に内膜症は再発し、痛みには鎮痛剤を服用していた。しかし、下腹部痛、腰痛が続き、鎮痛剤による効果も充分でなく、胃腸障害も見られるようになった。頭痛、不眠、体重減少など自律神経系の不安定もあり、光線治療を希望して当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・左下腹部㉓・右下腹部㉔・腰部⑥各10分間、後頭部③5分間を照射。⑦②⑥以上集光器使用せず、㉓㉔③以上1号集光器使用。
◆治療の経過
光線治療を開始して2ヵ月で足腰が温まり、下腹部、腰痛はなくなって、よく眠れるようになった。
治療4ヵ月で、子宮内膜症による痛みはなくなった。鎮痛剤が不要となり、胃腸障害は見られなくなり、体重は2kg増えた。光線治療を休むと下腹部痛が少し出ることがあったため、しっかり治療を継続した。
治療2年後の現在、病院の婦人科定期検診で採血の結果や卵巣の状態には異状は認められていない。現在の体重は4kg増え45kgとなった。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著