加齢による白内障の進行が止まる
【治験症例 2】
白内障
83歳・男性・会社員/身長166cm・体重72kg
◆症状の経過 1
50歳前後から高血圧のため、降圧剤を服用していた。65歳ごろには、首痛、肩こり、腰痛があり、高血圧もあったので、知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療 1
治療用カーボンは3000-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腰部⑥各10分間、腹部⑤(以上集光器使用せず)・後頭部③(1号集光器使用)各5分間照射。
◆症状の経過 2
75歳のとき、眼がクシャクシャするので眼科を受診し、白内障と診断された。
◆光線治療 2
治療用カーボン3001-5000番を使用し、肝臓部㉗(2号集光器使用)10分間、後頭部③・顔(眼・鼻)部⑯(以上1号集光器使用)各5分間の照射を追加した。
◆治療の経過
治療を始めて18年経過した現在(83歳)、白内障の進行はなく、元気に光線治療を続けている。
◆コメント
白内障は眼疾患、糖尿病、自己免疫病などの前身疾患、外傷、ステロイド使用などによって起こるが、その多くは加齢(老化)によるものと言ってもよい。
光線治療には老化予防に関係する血行改善、自律神経系の緊張緩和、活性酸素発生抑制などの作用がある。光線治療の継続は、老化による白内障などの予防にも有効である。光線治療を継続していると、血行状態が良好なため、白内障があっても、その進行はゆるやかである。
また、関節痛や腰痛などの痛みも悪化することが少なく、精神的、身体的状況の生活の質は高い傾向にある。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著