右眼の眼底出血が改善、視力も回復
【治験症例 5】
眼底出血
57歳・女性・主婦/身長153cm・体重55kg
◆症状の経過
57歳時、それまで高血圧や糖尿病を指摘されたこともなく、また特別な誘因もなかったにもかかわらず、突然、右眼に眼底出血を起こした。
受診した眼科の治療方針で、レーザー治療をせず、投薬(ステロイド薬)で様子を見ることになった。しかし、薬の服用は副作用が心配で気が進まなかった。相談した友人に光線療法を勧められ、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-5000番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②(以上集光器使用せず)各10分間・後頭部③(1号集光器使用)・右眼部⑯・右こめかみ部㊲(以上2号集光器使用)各5分間照射。
◆治療の経過
自宅で毎日、処方された光線治療を行った。
治療3ヵ月で黒く見えていた飛蚊症の症状がなくなり、右眼の視力が0.5~0.8まで回復した。光線治療は半年程度続けたが、その後は中断していた。
5年後に夫の病気に対する光線治療の代理相談で、当所(光線研究所付属診療所を受診)を受診した際、その後も視力は安定していると本人から報告を受けた。
◆コメント
眼底出血は、高血圧や糖尿病の合併症として発症することが多い症状のひとつで、とくに糖尿病では失明の原因おなる。本治験例のように、明らかな原因が特定できない場合も少なくない。
本治験例は、光線治療で眼底出血は改善し、視力も回復した。眼科でステロイド治療を勧められたが、薬害や副作用が心配で、ステロイド治療を断った。光線治療単独で眼底出血が治癒したことに、大変感謝していた。
しかし、5年後の加速度脈はかたみた末梢血液循環を表す得点が-30とよくないので、夫が光線治療を行うのを機会に、本人自身も治療を再開する予定である。
●血圧(mmHg)
110/85(初診時)→ 115/83(3ヵ月後)→ 115/84(5年後)
●足裏温(℃)
32.3(初診時)→ 34.6(3ヵ月後)→ 33.4(5年後)
32.5(初診時)→ 34.9(3ヵ月後)→ 33.4(5年後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著