左右の顎関節症の痛みが消失
【治験症例 2】
顎関節症/68歳・女性・主婦/身長156cm・体重44kg
◆症状の経過
昨年の暮れごろから、右頬から顎にかけて痛みが現れた。しだいに痛みが強くなったために、病院で検査を受けたところ、左右の顎関節症と診断された。
症状はとくに右側に強く現れた。首を左側に曲げたり、あごを押したり話をしたりすると痛みがあった。また食事のときも痛みが起こった。口を開けると痛むため、笑うこと、長く話すことも控えていた。
食事もなるべくやわらかなものにしたが、食べる量が充分にとれず、体重が44kgにまで減った。病院と鍼灸へ3ヵ月間通ったが、著効が見られなかった。
困っていたところ、友人からも光線療法を強く勧められ、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦(集光器使用せず)・左右耳下腺部㊴㊳(以上2号集光器使用)各10分間、両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)・後頭部③(1号集光器使用)・左右咽喉部④(2号集光器使用)各5分間照射。
◆治療の経過
光線治療3回目で、痛みが緩和し、口の開き具合が少し改善した。約2週間の光線治療で、口を開けることができ、大きな声で笑ったり、食事を普通にとることができるようになった。また、首を左へ曲げても、旋回させてもまったく痛みがなくなった。
その後3ヵ月が経過したが、顎関節症の症状はまったく現れていない。体重も元の48kgに戻った。
しかし、大きなア首だけは何となく心配で、いまでも注意している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著