半年でめまいが出なくなり、腰痛も減る
【治験症例 2】
めまい、腰痛(骨粗鬆症)
72歳・女性・主婦/身長155cm・体重35kg
◆症状の経過
65歳ごろより腰痛があり、整形外科に受診した。レントゲン検査の結果、骨粗鬆症と診断され、痛み止め薬の服用とコルセットを着用していた。
もともとからだが細く、食事の量も少なかった。骨粗鬆症治療薬の服用で胃がむかむかするようになった。食欲がなくなり、体力・気力がなくなってきた。さらに、足腰の冷えが強くなり、めまいも見られるようになり、とても不安になった。友人に光線治療を紹介され、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3002-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・腰部⑥・腰上部各10分間、両足首部①・腹部⑤・後頭部③各5分間照射。⑦①②⑤⑥以上集光器使用せず、腰上部・③以上1号集光器使用。
◆治療の経過
光線治療は自宅で毎日行った。光線治療により足が温まって、熟睡できるようになった。治療2ヵ月でめまいが少なくなり、腰痛も少し楽になってきた。めまいのため横になることが多かったが、めまい、腰痛が減り、家事をする体力・気力が出てきた。治療半年で足腰の冷えが改善し、めまいが出ることはなくなった。腰の筋肉の緊張が緩和し、からだの動きが楽になった。
治療1年で明け方によくみられた足のしびれがほとんどなくなった。治療3年で体重が1kg増えた。
治療開始5年後、家事で疲れると腰や背中が痛くなるので、光線治療を頼りにして、毎日治療を続けている。
◆コメント
本治験例はからだが細く、体力がないところに、痛み止めの薬などで食欲がなくなり、めまいが起こるようになった。薬の副作用と食欲不振により、からだが冷えた状態だったが、光線治療で温まるようになった。その結果、熟睡できるようになり、めまいは起こらなくなった。徐々に気力・体力も回復してきた。本例では治療経過中、約1年半の治療で骨密度が2%増加した。
●血圧(mmHg)
101/68(初診時)→ 105/58(2ヵ月後)→ 106/63(半年後)→ 115/68(1年後)→122/65(3年後)→114/53(5年後)
●足裏温(℃)
右:26.1(初診時)→ 28.7(2ヵ月後)→ 32.6(半年後)→ 32.8(1年後)→34.5(3年後)→32.6(5年後)
左:25.2(初診時)→ 28.3(2ヵ月後)→ 32.5(半年後)→ 32.0(1年後)→34.4(3年後)→32.0(5年後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著