2週間通院した外耳炎が1ヵ月で完治

【治験症例 1】

 慢性外耳炎、気管支炎

 70歳・女性・主婦/身長155cm・体重51kg

◆症状の経過

 63歳ごろから右の外耳道炎が続いていた。耳鼻科で外耳道炎と診断され、治療を受けていたが、絶えず耳が痛く、耳の閉塞感もあり、耳から分泌物がいつも出ている状況であった。

 さらに半年前から咳が出るようになり、気管支炎の診断で投薬を受けていたが、あまり症状は改善しなかった。それ以前から腰痛を繰り返していたこともあり、友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。

◆光線治療

 治療用カーボン3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・腰部⑥・腰上部・右耳部⑱各10分間、両足首部①・腹部⑤・左右咽喉部④各5分間照射、⑦①②⑤⑥以上集光器使用せず、腰上部1号集光器使用、④⑱以上2号集光器使用。

◆治療の経過

 自宅で光線治療を毎日欠かさず行った。治療2週間で、咳や痰はでなくなってきた。2年間耳鼻科に通院してよくならなかった右耳の外耳道炎は、わずか1週間の治療で完治した。咳、痰、外耳道炎がよくなったのは、この光線治療によるものだと思っている。

 治療3ヵ月で腰の痛みも感じなくなった。現在、治療5年目になるが、この間に右腕の骨折、水虫、膀胱炎などの異常をすべて治すことができた。

◆コメント

 外耳道炎は、耳かき、手指などにより外耳道の皮膚に小さな傷ができ、そこに細菌が感染して起こる。主な症状は、耳の中のかゆみ、痛み、発赤、耳漏などである。

 また、糖尿病やアレルギー体質があったり、免疫(からだの抵抗力)の低下などがあると、慢性の外耳道炎になりやすい。本治験例では、2年間耳鼻科に通院してよくならなかった右耳の外耳道炎が、わずか1ヵ月の自宅治療で完治した。

 これは光線療法の深部温熱効果による血行改善作用、殺菌作用、免疫力の向上など、自然治癒力を促進する効果が遺憾なく発揮された結果と考えられる

 本治験例では、これらの有益な作用を、骨折、水虫、膀胱炎などの治療にも役立てることができた。

●血圧(mmHg)

136/68(初診時)→ 121/71(1ヵ月後)→ 135/72(3ヵ月後)→ 128/70(1年後)→ 108/64(5年後)

●足裏温(℃)

右:30.1(初診時)→ 32.2(1ヵ月後)→ 34.0(3ヵ月後)→ 34.7(1年後)→ 32.4(5年後)

左:30.5(初診時)→ 32.4(1ヵ月後)→ 34.0(3ヵ月後)→ 34.5(1年後)→ 32.6(5年後)

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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