慢性腎炎のタンパク尿、血尿が改善
【治験症例 1】
慢性腎炎
48歳・男性・会社員/身長170cm・体重60kg
◆症状の経過
44歳ごろ、会社の健診でタンパク尿、血尿があり慢性腎炎と診断された。食事療法で経過をみていたが、腎臓機能は徐々に悪化し、人工透析も近いと言われていた。
事務の仕事をしているが、大変疲れやすく、前日の疲れが翌朝まで残り、なかなか起きられないことがあった。義母に勧められ、48歳ごろ光線治療を始めた。
◆光線治療
治療用カーボンは3002-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)各5分間、背正中部㉘10分間、後頭部③(以上1号集光器使用)・左右咽喉部④(2号集光器使用))は1日
治療用カーボンは3002-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)各5分間、背正中部㉘10分間、後頭部③(以上1号集光器使用)・左右咽喉部④(2号集光器使用))は1日おき交互に各5分間照射。
◆治療の経過
当初は通院治療をしていたが、光線治療を行うと疲れがとれ、体調がよくなるので光療器を購入して、自宅治療を始めた。光線治療を始めて1年後ぐらいから、タンパク尿、血尿が(-)となった。むくみもなく、血圧も安定して、元気に仕事も続けており、人工透析には至らず、経過をみている状態である。
初診時、当付属診療所(光線研究所付属診療所)で測った骨量は、年齢平均比較で72%、最大骨量比較で67%と大変少なくなっていたが、光線治療1年後には、それぞれ80%、74%と改善している。
◆コメント
腎臓機能が低下すると、尿の排泄が悪くなるだけでなく、腸管からのカルシウム吸収を促す活性型ビタミンD産生が低下する。その結果、血液中のカルシウムを補うために、不足分は全身の骨からカルシウムを溶かして補うため、骨量が減少しやすくなる。本治験例では、光線療法で腎機能低下が抑制され、骨量も改善している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著