長時間の講義中に苦しんだ脱肛が改善
【治験症例 10】
脱肛
63歳・男性・大学教授/身長175cm・体重kg
◆症状の経過
若いころから胃腸の調子が安定せず、下痢と便秘を繰り返していた。とくに便秘のときには、排便時の痛みをともなって出血することが多く、排便後も痛みと違和感で肛門部が気になり、常に不快な思いをしていた。
職業柄、教団い立っている時間が長いためか、60歳すぎから講義中に脱肛するようになった。薬局で剤薬を購入し、何回か使用してみたが改善はなかった。
肛門科の医者に「日帰り手術で治ります」と言われたが、どうにも踏み切れずにいた。
知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3002-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①各10分間、両膝部②・腹部⑤(以上集光器使用せず)・左右下腹部㉓㉔・後頭部③(以上1号集光器使用)各5分間、肛門部㉑(2号集光器使用)各20分間照射。
◆治療の経過
自宅で毎日、治療を行った。治療3ヵ月で排便時の痛みがなくなり、脱肛も指で押し込みやすくなった。
治療6ヵ月後には、講義中にも脱肛を起こすことがなくなり、肛門部に違和感がなくなった。
治療2年目の現在、脱肛は排便後にわずかに出る程度になっている。光線治療は引き続き継続している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著