ガン治療の副作用と光線治療 3
●抗ガン剤の副作用と光線治療
よく知られる抗ガン剤の副作用には、吐き気、食欲不振、脱毛、白血球減少などがある。抗がん剤の副作用のうち、脱毛や口内炎などは抗ガン剤の投与を中止すれば治るが、手足のしびれのように治りにくいものや、そのまま治らずに後遺症として残る腎不全、肺不全などもある。
抗ガン剤はその直接的副作用以外に、交感神経の過緊張状態を作り出し、血行を悪くしてからだを冷えやすくし、さらなる免疫力や体力の低下を引き起こす場合もある。
このような抗ガン剤の副作用を軽減するためには、抗ガン剤によりダメージを受けた細胞の回復をはかる、体内に抗ガン剤が長く残らないようにすることが重要である。
光線治療は、全身の血行改善や細胞の新陳代謝を良好にするので、抗ガン剤の代謝を早め、正常細胞の回復を早めて、各臓器の働きを回復させる作用がある。そのため、副作用そのものを抑制し、副作用が現われた場合でも、その現れ方を軽減し、回復を促進する働きがある。また光線療法の光化学作用と温熱作用は、体力や免疫力を高めるため、抗ガン剤による免疫や体力の低下を改善する。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著