手術を勧められた胃潰瘍の患部が縮小
【治験症例 3】
胃潰瘍/50歳・男性・会社員
◆症状の経過
10年来の胃潰瘍で入退院を繰り返していた。最近受けた胃カメラの検査では、潰瘍は大きく、手術を勧めらた。痛みは空腹時に強く現れ、食事をすると痛みはやわらいだ。夜間にも痛みで目覚めることがしばしばあった。仕事柄、出張が多く、食事や睡眠の時間が不規則になることが大きな原因となっていた。
◆光線治療
治療用カーボンは1000-3001番を使用し、両足裏部⑦・背正中部㉘各10分間、両膝部②・腰部⑥・肩甲骨間部⑫・左右下腹部㉓㉔各5分間照射。⑦②⑥以上集光器せず、㉘⑫㉓㉔以上1号集光器使用。
◆治療の経過
自宅で光線治療を始めて2週間目ごろから、腹部の痛みがなくなってきた。寝つきがよくなり、夜中も目覚めることなく熟睡できるようになった。食事がおいしく感じるようになり、しっかり食べられるようになった。
治療開始後2ヵ月目に受けた病院の検査では、潰瘍部はかなり縮小しており、手術の必要はないと言われた。主治医は非常に不思議そうにしていた。
現在も完治を目指して、光線治療を継続している。
◆コメント
胃潰瘍では心窩部(みぞおち)および、そのやや左側に痛みが出ることが多く、十二指腸潰瘍では心窩部および、そのやや右側に痛みが出ること多くある。また、空腹時に痛みが出ることが多く、とくに夜間の痛みが特徴である。
光線療法により患部の縮小と痛みの消失が期待できる。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著