呼吸器疾患と冷え
呼吸器疾患には、光と熱エネルギー不足から、からだの冷えが多く見られる。その結果、筋肉が硬くなり、肩こり、腰痛などとともに、呼吸に関与する筋肉群の動きも悪くなり、息切れ呼吸困難が見られるようになる。
また、冷えによる水分代謝異常で、からだがむくみやすくなり、余分な水分を気管支から排泄するために、咳や痰が出るようになる。この疾病が重篤な状態に陥ると、呼吸困難になったり、脈拍異常が見られるようになる。とくに喘息や心不全では、夜間に呼吸困難になることがよく知られている。夜間は可視光線がもっとも乏しくなる時間帯であり、「抗病(病気に対する抵抗性の獲得)に必要な近赤外線と総合する可視光線」不足に起因するためにと思われる。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著