可視光線と近赤外線の働き
太陽光には紫外線・可視光線・赤外線が含まれている。当付属診療所(光線研究所付属診療所)では、この連続スペクトルの中で、可視光線と波長の短い近赤外線が重要であると考えている。
可視光線は赤血球(ヘモグロビン)や細胞内のミトコンドリアという小器官に吸収される。そして、可視光線を吸収した赤血球は酸素を運ぶ能力が高まるので、全身の細胞に酸素を充分に供給できるようになる。
一方、可視光線を吸収したミトコンドリアでは、ATP(アデノシン三燐酸=クエン酸サイクル)回路をフル稼働させて、エネルギーを豊富に生成できるようになる。さらに可視光線の吸収には、熱エネルギーである近赤外線照射でからだを温めることが、別名「細胞の発電所」とも呼ばれるミトコンドリアの機能を高めるためにも必要である。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治報告と症例集」黒田一明著