高血圧とビタミンD、カルシウムの関係
血圧値と血中ビタミンD濃度測定の研究では、正常血圧者、高血圧患者とも、血圧値は血中ビタミンD濃度と逆相関が見られる。つまり、ビタミンD濃度が高いほど血圧は低く、ビタミンD濃度が低くなるにつれて血圧は高くなるということである。
一方、70歳以上の高齢女性にビタミンDとカルシウムを投与して、血圧に与える影響を検討した研究では、カルシウムを単独に投与するより、カルシウムとビタミンDを同時に投与したほうがより血圧が下がることが示された。
このような効果は、紫外線照射が血中ビタミンD濃度を増加させ、血圧が低下するという研究と同様のことである。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著