循環気系の病気と光線治療
循環器(心臓・血管)系は生命の維持に最も重要な器官系のひとつで、循環機能の異常は死につながることが少なくない。現在、わが国の3大死因は、ガン、心臓病、脳血管障害で、これらの疾患は増加傾向にある骨粗鬆症と、ビタミンD、カルシウム代謝を介して密接にかかわっている。
日光(光・熱)エネルギー不足によるビタミンDの再生不良は、カルシウム代謝を異常にして、からだの各器官や組織内カルシウムを増加させることになる。
血管の細胞や免疫担当の細胞内にカルシウムが増加すれば、動脈硬化(脳梗塞、脳出血、高血圧)の進行、心臓病(虚血性心疾患)、ガンの発生につながってくる。
また、循環機能の良好な働きを維持するためには、正常な体温、つまり熱エネルギーが必要である。したがって、熱エネルギー不足による血行不良は、からだの各器官の機能に悪影響を与えることになる。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著