弾性ストッキング着用が不要
【治験症例 6】
下肢静脈血栓症
55歳・女性・自営業(飲食店)/身長151cm・体重67kg
◆症状の経過
38歳のとき、左下腿に疼痛と腫れ、歩行時に痛みを感じるようになった。検査の結果、下肢静脈血栓症と診断され、手術を受けた。43歳のときにも、同様な症状となり、再手術を受けることになった。結婚して以来30年間、一日中立ち仕事で、術後は一年中弾性ストッキングをはいてすごしていた。
50歳のとき、子宮筋腫切除の手術を受けてから、体重が15kgも増え、左右下腿部のむくみが目立つようになってきた。その後、右ふくらはぎの皮膚が暗紫色に変色してきた。両足の重だるさや腰痛も頻繁に感じるようになり、親戚の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・腓腹筋部㉙・両膝部②・腰部⑥は集光器使用せず、左右下腹部㉓㉔・後頭部③以上1号集光器を使用、⑦①㉙は各10分間、②⑥㉓㉔③は各5分間、それぞれ照射。
◆治療の経過
毎日、自宅で光線治療を行った。治療2ヵ月後には、下腿のむくみは減り、重だるさも半減した。長年続いていた肩こり、腰痛もなくなった。
ときどき薬を飲むほどの頑固な便秘が、光線治療を始めてか嘘のように改善し、快便になった。睡眠も深くなり、毎朝スッキリ起きられるようになった。
治療開始10年目の現在、皮膚の色は正常になっている。相変わらず一日中立ち仕事をしているが、むくみや静脈瘤の再発はない。夏になると患部にかゆみを感じることがあるが、光線治療をするとすぐに症状はなくなる。
光線治療は体調維持・管理のために、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②を中心に続けている。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著