多発性骨髄腫から救われた 1
神奈川県/68歳・男性・理容店経営
私の病気との闘いは、何気なく受けた検診で貧血が見つかり、「その原因を調べたほうがよういでしょう」と病院を紹介されたこで始まりました。
肝臓、腎臓、胃と調べましたが原因がわからず、最後に頭のレントゲンを撮って、でき上がった写真を医師に持っていきました。袋からとり出した写真を見ながら、「骨髄腫と思われます」と言われました。
レントゲン写真には白い頭蓋骨の部分に、正常であればないはずの黒いほくろ様の斑点が無数にありました。骨髄腫とは聞いたことのない病気でしたが、「腫」という語尾に不安を感じたものの、「ガンですか」と聞く勇気はありませんでした。
「奥さんを連れてきてください。時間をとります。そこで詳しく病気の説明をします」と言われて、すぐ妻に電話をすると、彼女は電話口の向こうで泣いていました。
診断名の「多発性骨髄腫」は骨髄で血液を造ることのできない病気で、ステロイド薬と抗ガン剤で治療すると説明されました。「骨が弱くなっているので、転倒しないように、カルシウムはとりすぎないように。栄養はつけてもよいが、いままでと同じような食生活をしてください。病気になるとまわりからいろいろ健康食品を勧められるが、とりすぎないように」との注意を受けました。
進行の度合いはⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ期のうちのⅠ期だと言われ、まだ早期に見つかってよかったと思いました。病気が発見されたのは、5年前の初夏、63歳になる直前でした。当時、私は理容店を経営していたので、日ごろ疲れやすいのは、きっと歳のせいだろうと考ええていました。
光線治療器は妻が使用しており、その効果は知っていました。すぐに私も貴付属診療所(光線研究所付属診療所)に行き、病名を言って指導を受けました。その年の8月1日のことです。私専用に1台光線治療器を求め、光線照射を始めました。
照射方法は治療用カーボンは1000-4008番を使用して、両足裏部⑦・両足首部①を各10~30分、両膝部②・腓腹筋部㉙・腰部⑥・左右下腹部㉓㉔・左右咽喉部④・頚椎下部㉜・を各10分間照射でした。⑦①②㉙⑥以上集光器使用せず、㉓㉔㉜以上1号集光器使用、④は2号集光器を使用しました。
つづく
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著