血圧が安定、上顎骨腫瘍も改善
【治験症例 4】
高血圧症、上顎骨の腫瘍
55歳・女性・主婦/148cm・体重52kg
◆症状の経過
52歳ごろから血圧が高くなり、近医にて降圧剤の投薬を受けていた。服薬中も血圧は不安定で、急に高くなることがあった。膝痛や腰痛があり、上顎骨の一部が徐々に腫れてきたので、友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3002-5000番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・腰部⑥・腰上部各10分間、両足首部①・腹部⑤・後頭部③各5分間。上顎骨の腫れている部分は、治療用カーボンは3001-4008番を使用し10分間照射。⑦①②⑤⑥以上集光器使用せず、③腰上部以上1号集光器使用、上顎骨の部位は口腔内から3号集光器使用。
◆治療の経過
光線治療前の血圧は160~150mmHg/ 95~100mmHg前後で、とくに最低血圧が高かった。治療1ヵ月後から下がり始め、治療2~3ヵ月で130~120mmHg/78~85mmHg前後に安定し、頭重感は少なくなった。治療3ヵ月後、上顎骨にできていた腫瘍は縮小してきた。歯科で骨を削るといわれていたが、その必要はなくなった。その後も再び腫大する気配はない。血圧は光線治療の継続で安定している。
膝がときどき痛むときは、治療用カーボン3001-4008番で治療している。治療6年後の現在、食欲、睡眠は問題なく、体調は良好である。
◆コメント
高血圧は合併症を併発することがあり、その予防が重要な対策となる。本治験例では、降圧剤服用中も血圧は不安定だったが、光線治療により血行が改善され、下表のように血圧が安定した。
また、口中の上顎骨にできていた腫瘍も、光線治療により改善した。
●血圧(mmHg)
153/100(初診時)→ 129/93(1ヵ月後)→ 126/85(3ヵ月後)→ 126/85(2年後)→ 132/78(6年後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著