皮膚がんの一種、菌状息肉症が快方に向かっている

 香川県/64歳・女性・主婦

私は、10年ほど前から皮膚に紅斑ができて、乾癬との診断を受けました。さほどひどい症状ではなかったので、とくに治療はしていませんでした。ところが、ここ1年ほど症状がひどくなり、皮膚科で処方されたステロイド剤などの塗り薬を使っていました。

 それでもどんどん悪化する状態で、病院の組織検査の結果、菌状息肉症(きんじょうそくにくしょう)との診断を受けました。この病気は皮膚ガンの一種で、皮膚に紅斑や腫瘍ができ、進行すれば内臓まで侵されることもあり、予後(病後の経過)は極めて悪いと聞いて、大変ショックを受けました。

 病院では、いまのところ皮膚の症状だけなので紫外線治療が有効と言われました。そのことを聞いた姉から、光線治療器を長年使っているが、皮膚病にも大変よいと勧められました。早速治療器を求め、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)に相談し、次の指導を受けました。

 治療用カーボンは3000-3002番を使用し、両足裏部⑦10分間と症状の出ている部位(患部)をどれも集光器をし寄せず各5~10分間毎日照射するというものでした。

 全身の広範囲に皮膚症状が出ているため、光線照射は1時間半もかかりましたが、がんばって毎日照射し続けました。照射4~5回目から陽性反応らしき状態が出て、一時は皮膚症状が悪化し、不安との戦いで薬(ステロイド薬)を塗りたくなりましたが、がまんしました。

 その後は赤い斑点がだんだん茶色になり、新しい皮膚と入れ替わるのか、まわりの皮膚が剝けてきました。皮膚科の先生にも「赤みが薄らいできましたね」と言われ、とてもうれしく思いました。1ヵ月あまり光線照射を行ったところ、シミは残っているものの、皮膚の盛り上がりがなくなり、とても効いていると実感しました。 

 しかし、その後、生来のなまけ心と病院の紫外線治療の効果を試したい気持ちもあって、1ヵ月ほどで光線療法を中止し、病院の紫外線治療を続けました。すると、徐々に皮膚の盛り上がりが再発してきたので、大変驚いて病院治療を中止し、光線療法を再開しました。

 すると、照射3回くらいで皮膚の盛り上がりがなくなり、いまが薄い皮が剝けながら快方に向かっています。自分にとって「光線療法はなくてはならないものだ」と痛感すると同時に、すばらしいものにめぐりあえたと心強く思い、心から感謝しています。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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