左足のやけどが痕も残らず、痛みも消退
【治験症例 2】
やけど
50歳・女性・主婦
◆症状の経過
誤って熱湯を左足に浴びてしまい、つま先からふくらはぎまで、広範囲にやけどを負った。
救急車で病院に搬送され、応急処置を受けた。4~5日、その病院に通院したが、強い痛みのため夜も眠れず、やけど患部が赤黒くなり、皮膚も剝けてきた。足首からつま先にかけて腫れが引かず、歩くと左足に痛みがあった。
やけど痕が残ることを心配して、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは300-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①(以上集光器使用せず)各10分間、左足患部(1号集光器使用)は2ヵ所に分けて、各20分間照射。
◆治療の経過
患者は20年来の光線療法愛用者であり、これまでにもからだの不調は何でも光線治療で治してきた。
今回の光線治療は、自宅で痛みがとれるまでの間は、断続的に1日8~10時間行った。
治療開始3日目には痛みが緩和し、水疱後に新しい皮膚の発生が見られた。治療開始1ヵ月後には、患部の痛みやかゆみはまったく消失して腫れも引いて、歩行時の痛みも完治した。左外踝(くるぶし)上部に少し皮膚の硬さが残っているが、やけどの痕もほとんど消退した。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著