カツラで隠していた円形脱毛症が完治
【治験症例 6】
円形脱毛症
29歳・女性・会社員
◆症状の経過
子ども時代からアトピー性皮膚炎があり、皮膚科で治療を受けていた。成人後は漢方薬や保湿剤のみを使っていた。会社に勤めるようになってから、仕事での疲労やストレスで抜け毛が多くなった。
25歳ごろから、とくに頭頂部、側頭部、後頭部が脱毛して、円形脱毛症が出現した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-3002番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②各10分間、腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)・後頭部③・頭頂部㉒・右側頭部⑲・左側頭部⑳(以上2号集光器使用)を各5分間照射。
◆治療の経過
自宅で根気よく光線治療を続けた。治療1ヵ月後から、まず頭頂部に発毛が見られ始め、頭頂部の円形脱毛症は治療8ヵ月で完治した。
さらに、側頭部、後頭部も徐々に発毛が見られるようになり、治療1年3ヵ月でカツラが不要になった。
治療2年後には、すべての患部が完治した。アトピー性皮膚炎のほうは症状の出方に変動があったが、光線治療を始めて3年半目の現在、アトピー性皮膚炎とも、再発はない。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著