膝の痛みが軽減し、水溜まりも改善
【治験症例 5】
変形性膝関節症
68歳・女性・主婦/身長155cm・体重51kg
◆症状の経過
53歳時、急に左足第1趾が腫れて、外反母趾のような変形もなく痛みが起こった。以前から持っていた光線治療器で治療するため、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②(以上集光器使用せず)各5分間、患部は2号集光器で20分間照射。自宅での光線治療10回で、左足第1趾の腫れは完治した。
59歳時にはのどの違和感があり、このときも当所を受診して指導を受け、3000-5000番の治療用カーボンの照射でよくなった。
64歳時、父を看病したせいで膝が痛くなったが、これも光線治療1年で完治。しかし、68歳より再び膝痛が起こり、これ以降は定期的に当所(光線研究所付属診療所)を受診し、指導を受けながら自宅で光線治療した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②の表裏・腰部各10分間、両足首部①・腹部⑤・後頭部③各5分間照射。⑦①②⑤⑥以上集光器使用せず、③1号集光器使用。
◆治療の経過
68歳時には膝に水がたまり、1回水を抜いた、変形性膝関節症の診断で、半年ほどつらい状態だったが、光線照射により再び膝に水がたまることはなくなった。
70歳時、旅行に2回続けて行ってから、膝痛が一時悪化したが、左右の膝を1号集光器使用を使用して追加照射し、膝痛が緩和した。
72歳の現在、膝痛は完治ではないが、照射すると楽になり、歩行には支障がない。階段の昇降もスムーズではないが可能である。また、白内障の治療も受けているが、こちらもとくに進行は見られない。元気な夫とふたり暮らしで、普通に生活できることは、何よりも光線治療のお陰だと思っている。
◆コメント
本治験例は、20年間光線治療器を愛用している女性である。もともと両親が光線治療器を使用していたので、本人も自然とそのよさを認識しており、更年期以降の膝痛治療に利用していた。
また、光線治療によって足が温まった状態が維持できている。その結果、膝痛が軽減し、普通の生活が可能となって、血圧も安定している。
●血圧(mmHg)
159/83(66歳時)→ 127/70(69歳時)→ 142/66(70歳時)→ 124/69(71歳時)→ 126/72(72歳時)
●足裏温(℃)
右: 29.9(66歳時)→ 32.7(69歳時)→ 29.4(70歳時)→ 33.8(71歳時)→ 33.5(72歳時)
左: 26.8(66歳時)→ 34.9(69歳時)→ 34.6(70歳時)→ 30.4(71歳時)→ 31.0(72歳時)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著