腰痛、高血圧、膝痛が少しずつ改善
【治験症例 2】
腰痛、膝痛
80歳・女性・主婦/身長145cm・体重45kg
◆症状の経過
生来、片頭痛が出やすく、そのたびに鎮痛剤を服用していた、48歳ごろに友人から光線治療を紹介され、光線治療器を求めて、片頭痛の治療や予防に利用していた。
その後、当付属診療所(光線研究所付属診療所)をときどき受診し、71歳時は膝関節症で受診した。80歳時、歩行中転倒して腰を打ってから腰痛が強くなり、血圧も高くなったため、当所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは301-4008番を使用し、両足裏部⑦・腓腹筋部㉙・両膝部②・後大腿部㉚・腰部⑥各10分間、後頭部③・両足首部①、腹部⑤各5分間照射。 ⑦㉙②㉚⑥①⑤以上集光器使用せず、③1号集光器使用。
◆治療の経過
毎日自宅で光線治療を行い、治療1ヵ月で腰痛はかなり楽になった。しかし、腰痛で安静にしていたためい膝が弱くなり、歩行時に痛みが見られ、足首が腫れぼったい感じがあった。その後は治療用カーボンの組み合わせを3005-6000番に変更して、治療を続けた。
治療4ヵ月後、血圧が徐々に下がってきた。病院でのリハビリを続けていたが、腰・膝・腓腹筋などの痛みは続いていた。
治療3年後(83歳)の現在、病院でのリハビリと自宅での光線治療の併用で、杖を使って何とか歩行することができている。光線治療を35年間続けたため、当所(光線研究所付属診療所)で測定した骨密度検査の結果は、同年齢と比較して111%、骨量が最大となる年齢と比較して78%で、83歳とは思えないすばらしい状態である。
◆コメント
急速な高齢化社会を迎えた現在、関節疾患や骨粗鬆症は高齢者の自立を妨げる大きな問題となっている、また、これらの疾患や骨折は寝たきりの原因にもなっている。
高齢者の場合、80歳を超えると足腰が弱くなり、日常生活は大きく制限されることになる。
本治験例は48歳から光線治療を35年間愛用し、83歳の現在では、足腰は弱っているものの骨量の値も良好で、杖を使用しながら当所(光線研究所付属診療所)に来所することができる状態である。
●血圧(mmHg)
166/104(80歳時)→ 124/90(1ヵ月後)→ 114/84(4ヵ月後)→ 144/82(83歳時)
●足裏温(℃)
右:26.6(80歳時)→ 34.2(1ヵ月後)→ 34.3(4ヵ月後)→ 30.8(83歳時)
左:27.2(80歳時)→ 34.1(1ヵ月後)→ 34.5(4ヵ月後)→ 30.7(83歳時)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著