腰部脊柱管狭窄症、喘息の症状が改善
【治験症例 3】
腰部脊柱管狭窄症・喘息
74歳・男性・無職/身長162cm・体重60kg
◆症状の経過
50代から腰痛があったが、まだ症状は軽かった。60歳代半ばより、歩くと徐々に足裏からふくらはぎ、太ももにしびれが広がり、20分くらいしか歩けなくなった。
5分間ほど休むとまた歩けるようになっていた。病院では脊柱管狭窄症の診断で、血行をよくする薬を処方されたが、あまり効果がなかった。
また、同じころに喘息も発症し、こちらも服薬を開始したが、症状は完全には治まらなかった。大変困っているときに、知人から光線治療がよいと勧められ、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3000-5000番と3001-4008番の交互照射。両足裏部・両足首部・両膝部・腓腹筋部・後大腿部・腰部(以上集光器使用せず)・腰上部・肩甲骨間部(1号集光器使用)は各10分間、左右咽喉部(2号集光器使用)は各5分間照射。
◆治療の経過
自宅で光線治療を1ヵ月、2ヵ月と続けるうちに、歩行時の下肢のしびれはあまり変化は見られないものの、徐々に歩行距離が延びてきた。症状がよくなると、光線治療も休みがちになったが、光線治療開始約1年で、下肢のしびれはあるものの、1時間ほどは続けて歩けるようになった。光線治療を始めてから喘息の発作が出なくなり、薬も減らした。光線治療4年目ごろは、下肢のしびれもたまに出る程度になり、歩行はまったく問題なくなった。
病院でも脊柱管狭窄症の進行はないとの診断を受けた。
その後、からだの調子がよいので、光線治療もほとんど行わなくなったところ、約3年前より、下肢のしびれが再発し、最近では歩行障害も出てきたので、再び光線治療をしっかり行うことにしている。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著