頚のしびれ、手足のしびれが改善
【治験症例 2】
変形性頚椎症・腰椎症
47歳・女性・会社員/身長162cm・体重47kg
◆症状の経過
45歳ごろから頚の痛みと右手の第4指、第5指、右足下腿外側のしびれが起こり始めた。整形外科のレントゲン検査により、頚椎・腰椎の変形が見られ、変形性頚椎症・腰椎症と診断された。整形外科で牽引治療を受けて、しばらく経過をみていた、知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
3002-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部・両足首部・腹部・腰部各10分間照射、両膝部・腓腹筋部・腰上部・後頭部各10分間、後大腿部・頚椎下部・右手第4指・第5指部各10分間照射。両足裏部・腓腹筋部・両足首部・両膝部・後大腿部・腹部・腰部は集光器使用。4台の光療器を使用し、3回に分けて治療した。
◆治療の経過
週2回の通院治療を行った。足が冷えていたので、光線照射は気持ちよく、頚、肩、腰の筋肉硬直がそれぞれ緩和してくるのがよくわかった。光線治療10回ほどで頚の痛みは大変楽になり、悩んでいた睡眠の中断はなくなって、熟睡できるようになった。
その後は、自宅で両足裏部・腓腹筋部・両足首部・両膝部・腹部・腰部・後頭部・右手第4指・第5指への光線治療を続けた。治療3ヵ月で足のしびれはなくなった。治療5ヵ月で手のしびれもなくなった。
治療2年後の現在、頚の痛みやしびれの再発がみられない。冷えやすいため、光線治療は継続している。
◆コメント
長時間、一定の姿勢でパソコンなど両面を凝視する仕事をしていると、肩こり、腰痛などの症状が起こりやすく、また肩・肘・手首・手指などの関節も痛くなることがある。さらに仕事での人間関係のストレスなどが加わると、これらの症状にも悪影響を与える。本治験例は頚椎症、腱鞘炎からくる痛みやしびれがあり、冷え症も強い状態で、整形外科では改善がみられなかった。光線治療の通院治療と自宅治療で冷たかった足の冷えが改善し、約1年間の光線治療で頚の痛みやしびれはなくなった。仕事はいまも続けており、冷え、痛み、しびれの再発予防のため、光線治療は継続している。
・血圧(mmHg)
109/72(初診時)→ 113/69(10回後)→ 102/62(5ヵ月後)→ 99/57(2年後)
・足裏温(℃)
右:25.3(初診時)→ 30.7℃(10回後)→ 31.5℃(5ヵ月)→ 32.9(2年後)
左:25.8(初診時)→ 31.2℃(10回後)→ 32.3℃(5ヵ月)→ 33.3(2年後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著